Kemuri Wa Itsumo No Seki de Haku
Ando Yuko
こもれびがさす けむりはいつものせきで
あたしはまちがったはいざらをおしやって
ライトもたばこも、(じっぽ)おいるも
あたしはつかわない
だからへやにそろうかれらはぜんぶ
このままこのテーブルのうえで ふたりでいられたら
へやのひはともしていって
そしたらまってるから
ねえはやく「おかえり」いいたいの
ないていたいひも あなたがわらわせるから
ゆうべのせりふもまだおもいだせないの
ドラヤーも、タオルも、ブラシも
きっとふたりでつかえるわ
へやにふたりのものをならべ このまま
たとえばふたりこぶねにのって たびじのとちゅうで
つきがつくったなみにゆられ
どこまでもとおくへいけたらいいのに
このままこのテーブルのうえで わらっていられたら
へやのひはともしていって
そしたらまってるから
ねえはやく「おかえり
ねえはやく「おかえり」いいたいの
いいたいの