Todokanu Tegami
Diaura
九月の名残り 雪がこの街を染める頃は
僕はきっといないでしょう
残りわずかな日々はもう
せめてあなたのために生きていさせて
月日を重ねるほど
あなたへの文字は増えた
届けられぬこの手紙として
償いとするのには
あまりにつたないもので唇を噛む
どうか聞かせてほしい
あなたが残せなかった最後の言葉の続きを
何度この闇の中答えを探してみても
見つからない
あなたの代わりになれるなら
今すぐにすべてを捨てていけるのに
今はこの腕に残る残酷な面影が
僕の罪の証
まぶたを閉じればまた
悲鳴が聞こえてきそうで
眠りは浅く繰り返す
気がつけば音のない償いの箱で一人
涙が止まらないよ
あなたの好きだった季節にはもう会えない
何度も生まれ変われたい
僕は許されるの
あなたの代わりになれるなら
今すぐにすべてを捨てていけるのに
今はこの腕に残る残酷な面影が
僕の罪の
光は奪われ上の手は塞がれて
今その時が訪れる
それでもあなたがかげることはないけれど
せめて最後の償いのかたちとさせて
九月の名残り 雪がこの街を染める頃は
僕はきっといないでしょう
あの日渡せなかった言葉を連れて
あなたのもとへ