Genka
HANCE
むせびなく 空と風の匂いが消えて
やせ細った心に突き刺さった
さざ波揺らいで 青の雫が光る
夕映えに背を向けて 赤く染まる
ふたり歩いた 夏の終わりは
けだるいく 町並みを照らしている
夢を歌う鳥のように
君のもとへ飛んで行きたい
そこに浮かぶ蜃気楼が
胸の痛み焦がしている
寂しさの中で違う景色を見ていた
安いおもちゃみたいに壊れていく
夏草そよいで 凛と湖面が光る
夕凪にほだされて 立ち止まった
水玉模様 重なる指で
もう一度あの場所に戻れるなら
雲間光る 月の夜に
君のすべてを抱きしめたい
そこに浮かぶ影模様が
夢の終わり映している
目を伏せて 袖を掴む
歩く帰りの道すがら
揺れたうどん 想いを
はせて目を閉じる
夢を歌う鳥のように
君のもとへ飛んで行きたい
そこに浮かぶ蜃気楼が
胸の痛み焦がしている
雲間光る 月の夜に
君のすべてを抱きしめたい
そこに浮かぶ影模様が
夢の終わり映している