凡愚 (Bongu)
isonosuke
何処かしらが欠けている
故に 我らは凡愚
用意された 問いの答えを
繰り返すたび 鈍化していく
勘違いの毎日が まるで見えないように
取るに足らない 些細なミスが
気づかぬ内に 底に積もった
誤解を解さぬまま 溶け込んでゆく
隙あらば増える情報の渦
他人と違う欠けた部分が
見つからず 故に正されず
ふとした拍子に その身を晒す
まるで凡愚 出たとこ勝負
誰しもが持つ 歪なピース
飛び出る文句
「「知らず」を知らず」を知らず
不意に味わう恐怖
罷り通る 余計な警句
誤答に気づき 誤魔化すトーク
正直陳腐
クレバーな理想を捨て
やがて始まるジョーク
世界に潜む我らは凡愚
自動的に放つ言葉が
空気に触れてはじめて気づく
誰も彼もが頭を抱え生きている
溺れんばかりの情報の渦
記録と記憶 繋ぐ座標が
ズレている 故に恥をかく
覚悟も無いまま その身を晒す
まるで凡愚 出たとこ勝負
誰しもが持つ 歪なピース
飛び出る文句
「「知らず」を知らず」を知らず
不意に味わう恐怖
罷り通る 余計な警句
誤答に気づき 誤魔化すトーク
正直陳腐
何処かしらが欠けている
故に 我らは凡愚
世界に望む理想は遠く
されど 我らは凡愚