To The Beginning
Kalafina
あといちどだけ 奇跡は起こるだろう
やさしい声で描く 歪んだ未来
もう誰も泣かない 世界のために
赤く汚された空のどこにも
届かず消える叫びと祈り
慰めは捨ててゆける
きれいな月の光が
始まりへと沈みゆく
その彼方へ閉ざされてく瞳で
まだ遠くへ手を伸ばす
君の嘆きを信じて
ほんとうは誰が救われたくて
迷う心が空に穴をうげつ
君を選んで たった二人の
喜びを探せたなら
どんな冷たい炎に身を焼かれても
微笑みの近く
のたうつ夢
命の意味
怯えてるこの世界を
澄んだ水の中へ返したい
悲しみだけ消せはしない
そんな人の心の
言葉にさえこの手で切り裂いて
きれいな月の光は
ただ静かに始まりへ
朽ちていくよ
閉ざされた憧れは
まだ遠くへ
闇の中
君と生きた日々のすべて
やさしい歌