Mayonaka No Tennis Coat
Kingo Hamada
むせるほどの緑の風を
かなあみごしにすいこめば
やみがきのうをつれさるように
しょうじょたちのすがたもきえた
むかしここでわかれたひとを
おもいだしてしまうのは
さっきのんだ缶のビールが
かわいためをうるおしたから
とおいとおい時間のなかへ
こころはかえっていくけど
きなれたブルーのTシャツ
すてさるときがきたのか
すいぎんとうてらすコートで
ただむちゅうにおいかけた
いつもそれはおとこの人とって
たあいもなくすてきなことさ
はるかかなたこのなかへ
なくしたなにかがかなしい
それでもきずあとかくして
みえないものをおうのさ