Yume No Mata Yume

甘いものほど溶ける それが恋だっけ
口寂しいや 綿菓子を一つ買って行こう

若なえの袖 空に投げた恋文
あの下駄箱は 笑い方のくずかご

うつぶしいろ
長髪が揺れる 箱庭手舞いて
口ぐせも減る計台

失くしたものばかり数えている
夜迷い妄想に

夢のまた夢か 見果てぬ夢
見捨子とパパに歌まれた子
闇夜ほど星が綺麗なこと
ねえ知ってる

逆夢のままに踊れ踊れ
僕らが僕らでいられるまで
鳴り振りかまわず手を叩け
いつの日かこの夢が覚めるまでは

金魚すくいで救えるような命は
誰か救ってくれだなんて思っていた

そうだ
誰かの好きな誰かになって
言われるままに大人になって
それでもわからないまま
どうして涙が止まらないんだろう

忘れたもの 林檎飴
水に降り立つ月の影
鏡越に散る花火

触れぬものばかり探している
夜迷い妄想に

もういいよ もういいよ

浮かんでは照らしては
吸い込まれる
筒闇色の夏空

バイバイ

夢のまた夢か 見果てぬ夢
こんなゴミのような世界でも

僕は好きで好きで
好きで好きで
好きでたまらない

踊れ踊れ さあ踊れ踊れ
何もかも全て忘れさせて
鳴り振りかまわず手を叩け
いつの日この夢が覚めるまでは

夢の向こうで夢を探している