Yadokari
Meiko Kaji
なつのはじめのながあめに
こころぼさががついつのる
けものみたいにはだをよせ
てんじょうみつめてすうたばこ
しょせんやどかりじんせいは
やさしけりゃいいうでのなか
あきになるころしんだやつ
くろいふくきておちばみち
うすいけむりのえんとつを
なきもできずにみあげてる
しょせんやどかりじんせいは
やどをなくしたみのあわれ
ふゆのあけがたゆきあかり
こんなときにはおもいだす
はながおられるあわれさで
むりにおんなになったひを
しょせんやどかりじんせいは
いのちひとつもかりたまま