Snow Drop
nano.RIPE
咳を切った喉から手が出るほど欲しくなったんだ
僕じゃない別の誰か
夢と希望以外に何がいると
思えた頃の僕は今いずこへ
長いものに纏われて失った道しるべ
生と死の狭間にはスノードロップが咲き乱れる
何かの間違いで砕け散ってしまったなら
せめて僕の抜け殻に花束を添えて
こんなもんかな? こんなもんでしょう
諦めだと思われたって構わないけど
僕らしくない僕らしくない誰
にだって作れるもんに価値はない
後になった傷口をなぞりながら呼び覚まされんだ
僕の深く眠る何か
そんなもんがあれば特区の塔に
カメレオンみたいにこの世界に染まってる
死んだように生きている? 生きたように死んでいる
生と死の狭間にあるスノードロップはそう綺麗だ
何かの手違いで器用になってしまったなら
誰か僕の米かみを思い切り打ち抜いて
もういいだろう? もういいでしょう
ガラス越しの出来事に興味なんかない
正しくても間違いでも僕
は僕から離れられない
もういいから もういいから慰めだって
許せるなら楽になれるけど
間違いじゃない 正しくもない答え
がわからないから許せない
諦めるくらいなら最初からやらないよ
スノードロップの中でもう一度真白に染まれ
僕と僕よ