Toshishun
Ningen Isu
おとうさん
よみじのくにでおたっしゃでしょうか
おかあさん
そのごおからだかわらずいますか
とししゅんはつらいのです
このよがくらいのです
すべてがあべこべです
うそがまこと まことがうそ
とししゅんとししゅんとししゅん
よばうこころのこえが
とししゅんとししゅんとししゅん
さとすこころのこえが
みちはおのれでえらべと
おとうさん
とこよのくにはすみよいでしょうか
おかあさん
きせつおりおりごじあいください
とししゅんはこわいのです
やまいがやまぬのです
わざわいがきえぬのです
いきるもじごく しるもじごく
とししゅんとししゅんとししゅん
よばうこころのこえが
とししゅんとししゅんとししゅん
さとすこころのこえが
みちはおのれですすめと
そらをまうとりたちのすこやかさ
のをかけるけものらのほがらかさ
なぜにわれわれはまようのでしょう
おとうさん
いずれそちらにうかがいますので
おかあさん
おかおおがめずおゆるしください
とししゅんはさむいのです
せかいがふゆなのです
あらそいがたえぬのです
かおはぼさつ はらはあしゅら
とししゅんとししゅんとししゅん
よばうこころのこえが
とししゅんとししゅんとししゅん
さとすこころのこえが
みちはおのれでつかめと