Sounan

この花が咲いて枯れるまできっと
ふたりには乗るものも見当らない
積彩の限度を誤らないように
望むまま話す距離
こぼむのを許せよ
ついに壊して着地点認識困難
落ちていく
こうやって今ここで
開花する傷つけ合いの会話が
よくない種を増やしてまた育っていく
ああもうどうにでもなりそうな事態
答えに気付いてもまだお互い
愛しいと感じている非常線
窮地して

冬が嫌いと言う冷えた手は
遠に選ばれて届く距離
掴むのを許せよ
一層壊して身の毛がはるか頭上へ
溺れる
こうやって今振り向きもせず
いつくしみ合うこと事態
危ないとはわかっていても黙っている
ああもうどうにかなるかもしれない
答えに気付いてもまだお互い微笑み合う真昼
赤いネイル
だって真実などに興味はない

下品な芝居で帝国
隠せない想いを真っ白に隠しておいて
ああもうどうにかなる途中の自分が醜しい
さようなら
お互い似た答えのはず
出会ってしまったんだ