Oyasumi, Kamisama
Yoh Kamiyama
どろだらけになった
ちいさなてで
なみだをぬぐっていた
あなたのきもちが
わからないぼくで
ほんとうによかったな
あなだらけになった
いつかのゆめは
きずけばなかみが
あふれてしまって
ぼくのこのきもちが
わからないなんて
ほんとうにばかだな
おやすみ、かみさま
ぼくはやさしくできないまま
おとなになって
あなたをしって
とおいあさをまつ
いち、に、さん、し
かぞえてるあいだに
あいつらみんな
いなくなっていて
なんかしあわせなおとなに
なったみたいで
それをうらやましくおもったりして
おやすみ、かみさま
きょうもやさしくできないまま
おとなになって
ひとりをしって
ながいあめがやむ
きっとにちじょうはいつもせんめいで
ことばにするよりざんこくだ
かっこうつけるのにはもうおそいし
きずつけるがわになりたくないよ
すこしずつてをはなして
すこしだけまえをむいた
まだあなたのゆめをみる
おやすみ、かみさま
ぼくはやさしくできないまま
おとなになって
あなたをしって、やがて
くるあさをまつ