鯨の唄 (Kujira No Uta)
Mrs. Green Apple
散らばっちまったアイデンティティが
気付かぬうちに形になった
光を纏った水飛沫が
時間をかけて落ちるのを見た
何気ない日々の夜に
ひょんなことから迷い込んだ
見慣れたものは何一つないな
どうやって僕の居場所に気付かせよう
手を挙げて叫んでいるのを
誰かがきっと見ているから
怖がらないであなたはあなたの
生命だけを輝かせて
奪われ散ったバイタリティが
気付かぬうちに形になった
汚れを纏った言霊が
時間をかけて巣んでいくのを見た
この字に抱く感情を
言葉にするにはもったいないな
失わぬように傷つかぬように
盾と剣を握りしめた
僕の世界と
手を挙げて銃声が響いた
誰かがきっと泣いているから
怖がらないで
掲げた誓いを果たすために戦ってくれ
手を挙げて叫んでいるのも
誰かがきっと見ているから
怖がらないであなたはあなたの
生命だけを
いつまで悲しんでいるの
ここでちゃんと見ているから
もう泣かないで霧が晴れたら
虹の元へ歩いてみよう
雨が上がった
空が見えたら
傷が癒えたら
歩いてみよう