ラブソング (Love Song)
Tatsuya Kitani
正しく汚し合っていた僕ら
互いの悲しみに夢中さ
痛くて舐め合った喪失感
散文的な快楽でもいい
生きているのがどうしようもなく恥ずかしい
気のせいだと思いたくて 思えなくて
眠ることすらきみなしじゃ儘ならない
陶器のようで柔いその頬に傷をつけたい
僕らみたいなクズにはそれしかできない
愛だ恋だと腑抜けた歌うたって
きみという毒でキマっていたいね
悲しいことばかり考えはじめて終わんないループ
ずっと待っていたこのトキシックな逢瀬
きみは有毒で最悪で最愛の 優しい地獄
まだ抜けない離脱症状
果たして 価値観は狂った
きみ無しの人生など滑稽さ
片足で立つような現実感
世界の殆どがグレーアウトした
バグりだす脳下垂体の暴走
パキるAM4時過ぎの幻聴
「誰もがお前を愛している」と教えてくれる
消えかけの月明かり
夜半の祝福さえ朝に食い尽くされ
また息をしづらくなる
誰もが僕を愛していない
ひどい悪夢が現実ならきみを服毒していたい
僕らみたいなクズのためのラブソングはどこ?
愛だ恋だと腑抜けた歌うたって
きみという毒でキマっていたいね
悲しいことばかりの僕の命 無価値だったみたい
今日も哀願してまたトキシックな逢瀬
きみは有毒で最悪で最愛の 眩しい常闇
まだ抜けない離脱症状
ただ君に渇いている